書き出しで言うことなくなってきて「こんにちは」だけにしようか迷っている、せいはです。
九州一周第9弾、その2日目になります。今回は山を登りますよ~
朝ご飯は前日の伊勢海老を味噌汁にしてもらいました!朝から贅沢^^
「雲仙西登山口」交差点からスタートです。ここまでは国道57号線と国道251号線が重複していましたが、ここから雲仙方向に上っていく前者と、島原半島をぐるっと周る後者に分かれます。国道57号線を上って雲仙の温泉街へと向かいます。
最初からずっと上り坂ではありますが、意外と脚はよく動きます。温泉の効能のおかげなのか、それとも前日へばってペースを上げられなかったからなのかは分かりませんが、それほど疲労は残っていませんでした。
スタートから6km地点にドライブインがありました。峠までのこの道はツーリングの方々が多いですね。バイクで風を感じながら走るのは気持ちよさそうです。
徐々に標高が高くなり木陰もあるので、前日よりは暑さがずいぶん楽です。ただ歩道がない場所も多いので走って上る際には気をつけなければいけません。
看板にも書いてある通り、雲仙は熊本県の天草とともに国立公園に指定されています。雲仙が国立公園に指定されたのは1934年(昭和9年)、日本で最初の国立公園の一つです。
山を登っていくにつれて、斜度10%を超える急な坂道も出現し始めます(写真は8.5km地点)。脚の筋肉をなるべく消耗しないように意識して登っていきます。
基本は上り坂ですが、11kmくらいからは温泉街に向かって下っていく箇所も出てきます。ランナーにとってはオアシスのような場所。
硫黄の匂いが立ち込め、噴気孔からは白い水蒸気がモクモクと吹き出る、雲仙地獄に到着しました。雲仙の温泉街の中心にある観光地です。道路沿いにある「清七地獄」は、キリシタンの農民の清七がこの地で処刑された際に噴き出してきたことから名づけられました。他の地獄は後で見て回ります。
標高約700mにある雲仙温泉街は九州有数の温泉地で、昔は「温泉」と書いて「うんぜん」と読んでいたほどです。明治時代ごろからは外国人の利用も増え始め、ヘレン・ケラーも滞在したことがあるのだとか。
ここまで約700m上ってきたわけですが、今回のゴールはもっと上。距離的にはここから約3kmです。もうちょっと頑張りましょう。
14km地点あたりから遊歩道に入っていきます。舗装道を通っていきたいのですが、目的地までの道路は自動車専用道路のため、歩行者(やランナー)はこの遊歩道を通っていきます。
遊歩道は池ノ原園地(春はミヤマキリシマが美しく咲き誇る)や雲仙ゴルフ場を通り過ぎながらなだらかに上っていきます。
約15km地点、普賢岳の2合目にあたるこの場所は標高800m地点です。ゴールまではあと1km少々で到着する予定なのですが、標高はここより200m以上高い場所にあります。悪い予感しかしません。
ラスト1kmはトレイルランになりました。階段混じりの急な山道をなんとか走ります。上を向くと気持ちが折れそうだったので、足元だけを見て登っていきました。最後の最後にこれはきつすぎます。。。
12:40 16km地点(ゴール) 仁田峠(長崎県雲仙市)
標高1080m、普賢岳5合目の仁田峠に到着しました。ラスト1kmは12分かかってました。表情にも疲れが見えますが、1000m以上登ってきたので勘弁してください。
なお、最初に撮ったのはこちらの写真ですが、あまりにも表情が疲れすぎているので撮り直しました。あまり変わらないですかね。。。?
1990~1995年の火山活動によって新たに形成された平成新山がここから見えるはずなのですが、雲に覆われていてよく見えませんね。
仁田峠からさらに上の妙見岳山頂まではロープウェイで向かいます。標高差約174m、距離約500mを約3分で結びます。今回は緑に覆われた夏の景色を楽しみましたが、春はミヤマキリシマ、秋は紅葉、冬は霧氷と四季折々の景色を楽しめるスポットです。
妙見岳山頂展望台からは360度の大パノラマが堪能できます。普賢岳や平成新山の溶岩ドームが先ほどよりもよく見えるほか、先ほどの仁田峠や雲仙温泉街を見下ろすことができます。見通しがさらに良ければ、海の向こうの阿蘇(熊本県)まで一望できるそうですが、この日は雲も多く霞がかっていたのでそこまで見通すことはできませんでした。
14:30 雲仙スカイホテル(長崎県雲仙市)
ロープウェイで仁田峠まで下り、遊歩道をテクテク歩いて雲仙温泉街まで下りてきました。下りのほうが脚(特に大腿前面の大腿四頭筋)には負担がかかります。
少し早めですが、今回宿泊する雲仙スカイホテルにチェックインしました。温泉に入れるのは16時からとのことで、一旦シャワーを浴びて周辺を観光することに。
まずは温泉神社にお参り。後から調べたのですが、島原半島には18社の温泉神社があったとされており、その総本山がこの雲仙温泉街の温泉神社だそうです。
続いて、雲仙地獄をじっくり観て回りました。上からお糸地獄、大叫喚地獄、泥火山です。お糸地獄は、不貞を働いた挙句に夫を殺した女性、お糸が処刑された時期に噴き出たことから、戒めの意味を込めて名付けられたそうです。こわっ。
このタイミングでさっきよりも空が晴れてきたので、今度は車で仁田峠のほうに行ってみることに。自動車専用道路の雲仙仁田峠循環道路を通ってドライブしていると、仁田峠第二展望所に到着。平成新山がさっきよりもきれいに見渡せました。
ホテルに戻って、温泉&夕食。夕食は島原名物の具雑煮や甘味かんざらしなどをいただきました。
雲仙温泉街で誤ってデータを保存してしまい、雲仙温泉街~仁田峠の道のりが載ってませんが、約1100mの高低差を駆け上がりました!あともう少し観光して帰ります。
走行距離 今回:16km / 累計:556km
次回へつづく。。。